なぜ換金できるの?~三店方式と特殊景品の動き~
今回はパチンコにおける最大のタブー、換金について触れようかと思います。
いやいや、パチンコ屋は換金なんてしてないんですよ?
してないんですけど、お金は見え隠れするじゃないですか(・´ω・`)
そこんとこについて詳しく説明して行こうと思います。
そもそもパチンコ・パチスロはギャンブルではない
日本ではギャンブル、賭博は法律違反なのになぜこんなにたくさんのパチンコ屋が街にあって普通に営業しているのか。
それは、パチンコ・パチスロはあくまで遊び(遊技)であり賭博ではないからなんです。
技量を用いて遊ぶエンターテイメントで、厳密には違いますがボウリングとかビリヤードに近い扱いなんです。
なんの技量がいるんだよwww
って思いました?
一見するとパチスロはともかく、パチンコに技量もクソもないように見えますが
パチンコってハンドル捻って玉を飛ばすじゃないですか?
捻り方によって飛ぶ勢いが変わるじゃないですか?
ほら技量関係ある! d(゚ω゚ )
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まぁ建前まるだしですよね(直
実質的な換金を可能にした三店方式
換金なんてしていない!
ギャンブルじゃなくて遊技なら、どうして換金することができるのか。
結論から言えばパチンコ店は換金なんてしていないんです。
まずはこの図を見てください。
パチンコ店がしていることは、遊技の結果に応じてお客さんに景品をプレゼントすることと、卸問屋から景品を仕入れていることだけで、お客さんにお金は一切渡していません。
これは風営法により定められていて、パチンコ屋は換金はもちろんですが渡した景品を買い取ることも禁じられています。
古物商登場
パチンコ屋は換金も買い取りもしていないし、そもそもできない。
ならばと、代わりに景品を買い取ってくれる店舗生まれました。
それがいわゆる景品交換所です。
景品交換所はパチンコ屋とは一切の関係がない別のお店であり、たまたま同じ建物内に店舗を構えているだけ(ということになっています)
そもそも景品交換所という名前自体が便宜上の通称で、店舗ごとに名前は違います。
景品交換所は古物商で、パチンコ屋で遊んだお客さんが貰った景品を売りに来たから物を買い取って、それを卸問屋に売却しています。
その卸問屋がパチンコ屋に景品を売ってる?知らんなぁ~
上記の通り、パチンコ屋が換金も買い取りもできないから第三の店舗に買い取ってもらおうという一部の業務を切り離しただけなのが三店方式です。ぶっちゃけ切り離しただけ
中には景品交換所と卸問屋の間に集荷業者を挟んで四店方式なんてものもあるようです。
警察は知らない換金の実態
度々話題に上がる事がありますが、パチンコ屋が換金しているという事を警察は知らぬ存ぜぬの姿勢です。
これも当然と言えば当然なんですが、三店方式で説明したとおり換金しているのは第三の店舗でありパチンコ屋自体は換金なんてしていない(という建前がある)ので、やってないものは知る事はできないですよね、やったぜ! ʅ(◔౪◔ ) ʃ
実は社会貢献だった?三店方式の始まり
三店方式は知っていても、三店方式の始まりはあまり知らない方が多いんじゃないでしょうか?
真上で警察は知らない~なんて書きましたが、そもそも建前に建前を塗り重ねているような方式なので当然知らないフリをしているだけです。
実際三店方式を考案したのは大阪の警察関係者で、元々は大阪方式なんて呼ばれていました。
なぜそんな人が法の抜け穴みたいなことを考案したのかと言うと
1961年、戦後の復興も落ち着いて日々の生活を取り戻し始めた高度経済成長期
目まぐるしく伸びていく経済成長に取り残されてしまう社会的弱者がいました。
戦後復興が落ち着いたとは言え戦争による爪痕はまだ色濃く、身体的な障害を負った人や旦那さんを戦場で失った未亡人は仕事もなく苦しい生活を強いられます。
そこで三店方式という第三の店舗を必要とする方式を利用し、その買い取り業務を福祉協会に委託する事でそういった社会的弱者の方の雇用を生み出そうとしたわけです。
今となってはただ換金するための法の抜け穴として扱われていますが、
始まりは抜け穴を使ってでも弱者を助けようとする善意だったのかもしれませんね。