釘調整は合法？違法？～やりすぎたボッタホール～

皆さんこんにちは

今回はパチンコの釘調整についての裏話です。

釘調整が違法であることはご存じの方も多いかもしれませんが、違法でありながらなぜほとんどのホールが釘調整をしてるのか。

また今後はどうなっていくのかなどをお話しします。

本当は触ってはいけないパチンコの釘

まずは釘調整云々の前に、パチンコの型式についてを知ってもらわないといけません。

パチンコ・パチスロは台の性能をチェックするのに型式試験制を取っています。

これは簡単に言うと、同じ型式の台は原則同じ性能だってことで、1台チェックしてOKなら型式まるごとOKってことでいいよっていうやり方です。

まぁ、実際には全く同じようには作れないんで、何も手を加えなくても個体差は大いにあるんですが・・・それは置いといて

型式試験が「同じ型式は同じ性能」を原則にやってる以上、釘調整なんてしちゃったらその試験の前提からぶっ壊れるわけですよ。

なのでパチンコの釘調整は違法、本来触ったらアカンよってことになっています。

違法だけど黙認されていた釘調整

前項でパチンコの釘調整は違法だとお話ししました。

じゃあなんで全国ほぼ100％のホールが堂々と釘調整しとるんや

当然そうなります、私もそう思いました(´ω｀)

これは釘調整が修理や修復作業だっていう建前があるからなんです。

パチンコは日々何万発という玉を打ち、それが重力に引かれて釘にコツコツあたるわけです。

そしたら、いくら強固な釘と言えど曲がってしまいます。

曲がっちゃったらまっすぐに戻さないといけないなぁ・・・釘、触らないとなぁ|･`ω･)

なにやら建前ができましたね？

建前ができたら後はもうやりたい放題ですよ。

一応は、釘の調整は盤面に対しておおむね垂直であることとされてはいますけど

そんなもん人の感覚に過ぎないので、ひん曲がった釘を指さしてこれどう思う？って聞いたところで、店長は「垂直です！」って言いやがるわけですわ。

眼科か脳外科行って来いとは思っても、本人に垂直と言われたら検挙はできません。

これが全国全てのホールで釘調整が堂々と行われている理由です。

やりすぎたホール

「おおむね垂直」という大義名分を得たホールはそりゃぁもう堂々とやりたい放題曲げました。

一部のホールがじゃないですよ、全てのホールがです。

こんなのとか

こんなのが

おおむね垂直であるってことにされてまかり通っていました。

釘確認シートの登場

やりたい放題釘をいじり倒すホールに対し

お前らいい加減にしとけよってことで、とうとう警察が重い腰を上げました。

出荷時の台とホールの現役台、性能全然ちゃうやんけ！

いい加減にしとかないと・・・わかってるね？

そんな圧力かけられたら、業界は戦々恐々ですわ

メーカー「僕らはちゃんとした台を作っているのに、ホールが釘を曲げるんです！」

ホール「入荷時点で型式通りの性能してなくて使えないんです！」

お互い罪を擦り付け合いながらも慌てて自主規制を進め、釘確認シートというものを作って無償で配ります。

これはどういうものかと言うと、透明なシートに釘や入賞口の位置を記したゲージの型紙みたいなもので、盤面にぺたっと当てるとずれてる釘が一目でわかってしまう優れもの。

さすがに全ての釘の位置を書いてるわけではないようですが、重要な釘に関してはきっちりと書かれていて曲げてもすぐバレるようになりました。

最近ホールに行った方、よく見たら露骨に殺されたワープとか減りましたよね。

今までこの穴に入る事あるの？ってぐらいギッチギチに締められてた一般入賞口にもわりと入るようになったと思いませんか？

そういうことです（‾◡◝）

ついに釘調整不可！新規制封入式パチンコ

そして、とうとうこれまでのパチンコの常識が崩れ去るときが来ました。

封入式パチンコの登場です。

これはパチンコ内部を完全にブラックボックス化して、手を加えられないようにしたものです。

玉は台の中で循環され、出玉はクレジット等で管理されます。

出玉の調整はパチスロと同様に6段階の設定で大当たり確率を調整することになります。

なお、パチンコは玉詰まりなんかがありえるので封入式とは言え完全に密閉するわけではなく、単純にパチンコ店スタッフが盤面を開けられなくなるということです。

玉詰まりが起きたときは、盤面を開ける権限を持った外部スタッフが対応するようで、ホールに数人常駐させるみたいです。

また、この外部スタッフは警察OBらしいです。

私は声を大にして言いたい。

大規模な天下りシステムやんけ！

※本記事執筆現在

封入式パチンコの案自体はあり、導入も検討されているようですが完全に封入式にはされていません。

ただし設定付のパチンコは存在しますので、設定付＝封入式と勘違いしないよう気を付けてください。

あとがき

あとがきになりましたが、一つ重要なことを言い忘れていました。

それはホールが行う釘調整には回すためのものもあるってこと。

出荷状態の無調整の台は、メーカーによる差・ゲージによる差・同ゲージでも個体差がかなりあります。

中には釘を開けないとろくに回らない台もあり、ホールが釘を開いてやっと使えるレベルといったものもあります。

そういった台も今後調整することができなくなるので、回らない台は回らないまま、回る台は回るままの前提で設定管理されるんじゃないかな？

まぁ寝かせとか釘をいじる以外にもベースを変える方法はあるので、単純に設定が付くだけユーザーに不利になりそうですね。

正直、個人的には封入式や設定付がメインになったらもうパチンコは打たないと思います。

パチンコの良い所は釘や回転数などの目に見える情報から、打つ打たないの判断ができることで、設定で出玉管理されるならパチンコを打つ価値がないです。

今は一部の機種のみが設定付になり、甘く使われているそうですが大半が設定付となればほとんどが1になるのはスロット見てればわかりますよね (‘､3　)〜 =(‘､3)_ヽ)＿