パチンコの内規が一部変更か?通常時の賞球関連の規制が撤廃されるもよう
パチンコの内規が一部変更になるとの噂が飛び交っています。
ツイッター上で業界の方がつぶやいたことにより話題となったようですが、どうやら通常時の賞球関連の規制を撤廃する方向性のようです。
正直なところ期待半分不安半分といった感じですが・・・
見たけどよくわからんぞ?という方のために、補足情報を交えて紹介したいと思います。
情報元引用
ぱちんこ新規則
— ペガサス 【パチスロ営業職】 (@pegasasu_777) 2019年3月22日
旧
通常ベース30個以上
スタート4個以上
電チュー1個以上
他穴3個以上
新
上記内容全て撤廃
5月1日以降の型式申請より
補足情報
今回の内規変更は主にパチンコの賞球(通常時、どこかしらの穴に入った時にちょろっと出てくる玉)数についてです。
これまでは、この穴に入った時は何個以上の賞球がないとダメといった内規がありましたが、そのあたりがまるっと撤廃されるようです。
通常ベース30個以上
ここが一番ややこしいと言うか、勘違いしやすいところでしょうか。
「通常ベース30も回るわけねぇだろ!」とか「30個って何?30回転じゃないの?」と思った方は是非目を通していただけると良いかと思います。
ベースという言葉は、ユーザーの間で使われる場合には主に
「1000円あたりに何回転回ったか」
を指して使われることが多いですが、これは「1000円ベース」を略してベースと呼ばれるものです。
各機種のボーダーなんかが1000円あたり何回転で計算されていることが多いので、当然ユーザー側としては1000円当たり何回転回ったかを基準に考えたほうが便利ですからね。
でもこれは規制で言うところのベースとは別のものです。
規制で使われていたベースとは
「打ち出し100発あたり何個の賞球があるか」
という意味になります。
内規でベース30以上ということは、100発打ち出したときに30個以上の賞球がなければならないということですね。
・ざっくり1000円ベースにしてみた
仮に一般入賞口(左下に2~3個ある入りにくい穴)の賞球が10個、ヘソの賞球が4個と考え、100発の打ち出しで一般入賞口に1個、ヘソに5個玉が入ったと仮定した場合
100発あたりの賞球30個
1000円の貸玉が250個なので、1000円あたりの賞球は30×2.5で75個
100発あたりヘソ入賞5個なので(5×2.5)+(5×0.75)=16.25
ざっくりした計算なので、実際は賞球が30ちょうどじゃなかったり、そもそも計算に(5×0.75)でヘソに入った分の賞球を含めていなかったりしますが、なんとなく1000円ベースに近い値になったのはお分かりいただけるかと思います。
スタート4個以上
ここからは単純です
スタートとはヘソのことなので、ヘソに玉が入った時の賞球が4個以上はなければならないという規制です。
旧基準機のダンバインやマクロスフロンティア2の甘デジスペックを打ったことがある方は分かるかもしれませんがヘソの賞球が1個でした。
こういった賞球の機種がこれまで内規によりだせなかったわけですが、これがまた出せるようになるかもしれないってことですね。
電チュー1個以上
スタートと同じく、電チューに玉が入った時の賞球が1個以上なければならないという規制です。
スタートのほうは4個だったので3個や2個に減らした機種が出るかもしれませんが・・・電チューに関しては1個以上を削ると当然0個になるわけで
そんなことをしたら電サポ中にもゴリゴリ玉が減っていくことになるので、これはあってもなくてもほぼ変わりないと思います(´ω`;)
他穴3個以上
一般入賞口のような、スタートと電チュー以外の入賞口に玉が入った時の賞球が3個以上なければならないという規制です。
後述のベースと出玉の関係性があるので少ない出玉が主流となるかもしれませんが、元々入り辛いものなのでそれほど大きく違いは出ないような気がします。
撤廃されたらどうなる?
回らなくなります。
ただ、これって一概に悪い事とは言い切れない側面もあって
機種ごとの甘い・辛いについては単純に回るか回らないかだけでは判断できません。
賞球が少ないほうが良い例として、等価ボーダー17.3で甘いと言われる真・北斗無双319ver.はヘソの賞球が3個です。
けど最近の機種は規制によりヘソの賞球は4個でベースも30以上でなければならないので、大当たり出玉を制限せざるを得ず等価ボーダーは軒並み20を超えています。
賞球の変化は機種の良し悪しではなく、出玉試験とゲームバランスに関係してきます。
パチンコにはパチスロと同じように出玉試験があり、出玉の上限や下限が決められています。
この上限・下限にはヘソなどの入賞口の賞球も含まれるわけですが、あくまで割合なので、吸い込みを早くすればするほどその分大当りの出玉を増やせる事になります。
簡単に言えば、通常時にコロコロと出てくる玉を削ってその分大当りに上乗せできる・・・かもしれないってことです。
通常時の賞球がある程度保証されている現在では、作りの上では良く回りその分大当りの出玉(連チャン等を含めた平均出玉)の少ない安定型になりますが
内規が撤廃されると良く回らせるために使っていた賞球を大当りの出玉に上乗せして波の荒い機種が作りやすくなる形ですね。
とは言え
出玉試験の数値自体が昔に比べて下げられていてその部分に緩和はなく、内規で可能でも出玉試験で引っかかれば発売できません。
ベースを下げて大当たり出玉を増やすとしても出玉試験で可能な範囲内という制限はあるので過度な期待禁物です。
そもそも今出ている機種が出玉試験の限界ギリギリなのであれば、そこまで大きく下げる事も出来ないでしょうしね。
あとは、なんやかんや・・・釘がね?
もし大当りの平均出玉が増えたとしてもその分作りの上で回らなくなって、さらには釘が締められたままだとそれこそ1000円ベース15回以下なんてことになり打てたもんじゃなくなります。
少なくともやれる事の範囲が増えたということは、作りの上でゲーム性に幅を持たせることができる可能性はあると思います。
ただ、それに合った釘調整をしっかりと店側がしないと、せっかく出来る事が増えたのに結局は回らなくなるだけのクソ緩和になり下がってしまう可能性もなくはないですね(´・ω・`)
あとがき
規制続きの中、待望の緩和・・・?の情報ですが、あまり手放しに喜べるものではないですね(´ω`)
そこ緩和したところで大きくは変わらんだろって感じのところを一応ギリギリ緩和と呼べる程度の変更をした程度で、良くなる可能性も悪くなる可能性も秘めていると思います。
なお釘調整について、現状まだほぼ100%のホールが明らかに調整しているので本文中で触れましたが、釘調整は違法行為です。
私個人としては設定付はゴミクソ極まりない産廃ですし、いっそ釘調整のほうが目に見える分良心的だと思っていますがダメなもんはダメですからね。
なんというか、いろんな意味で「良く」なると良いですね。