ギャンブル等依存症対策基本計画案が発表!近いうちに閣議決定の見通しか?
昨日、ギャンブル等依存症対策基本計画案が発表されました。
現時点ではあくまでも案であり今後閣議決定されてからが本番ですが、現時点で内容はおよそ固まっているようです。
情報元引用
ギャンブル等依存症対策推進基本計画(案)【概要】抜粋 pic.twitter.com/TjeogrAJug
— 業界見届け人 (@777win_PS) 2019年3月7日
ツイッターより
■第1、ぱちんこにおける広告・宣伝の在り方
○平成31年度中に、広告・宣伝に関する全国的な指針を策定し公表。同指針には、注意喚起標語の一定の大きさや時間の確保等を盛り込むことを検討○ぱちんこ業界は以下の取組みを推進
・年間を通じて、青少年を含め、依存問題に関する普及啓発を推進
・平成31年度から、啓発週間に、啓発資料を配布し、シンポジウム・講演会を開催■第2、ぱちんこにおけるアクセス制限
○ぱちんこ業界は以下の取組みを推進
・平成31年度以降、自己申告・家族申告プログラムの周知を強化
・平成31年中に、本人の同意のない家族申告による入店制限を導入
・平成33年度までに、複数店舗への申告に関する負担軽減策を実施。顔認証システムの活用に係るモデル事業等の取組を検討○平成31年度中に、18歳未満の可能性があると認められる者に対する身分証明書による年齢確認を原則化
■第3、ぱちんこにおける施設内の取組
○平成31年度以降、営業所内に設置されているATM及びデビットカードシステムの撤去を推進○出玉規制に係る旧基準の遊技機の経過措置が終了する平成33年春までに、全ての遊技機を新基準に適合するものに入れ替える
○出玉情報等を容易に確認できる遊技機の導入に向けて検討
■第4、ぱちんこにおける相談・治療につなげる取組
○平成31年度中に、依存問題に取り組む民間団体等に対する支援を開始し、毎年度、実績報告書を作成・公表○平成31年度から、都道府県等が選定した依存症専門医療機関等の情報を「安心パチンコ・パチスロリーフレット」に記載するなど、その周知を強化
○平成33年度までに、リカバリーサポート・ネットワークへの相談状況に応じ、RSNの相談体制・機能を充実強化
■第5、ぱちんこにおける依存症対策の体制整備
○平成33年度までに、安心パチンコ・パチスロアドバイザーの活動の手引きの内容を充実させ、同制度の運用を改善○平成31年度中に、広告・宣伝に係る指針、18歳未満の者の営業所への立入りを防ぐ取組等を盛り込む「依存問題対策要綱」(仮称)を制定・公表
○第三者機関である「パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議」の評価・提言を積極的に活用
○遊技産業健全化推進機構は、平成31年度から、営業所における依存防止対策の取組状況の点検を開始
○都道府県考案委員会による報告・立入り、遊技産業健全化推進機構による点検を通じて、各営業所における依存防止対策の取組状況を随時確認し、改善を促進
所感
第1、ぱちんこにおける広告・宣伝の在り方
広告・宣伝に関する全国的な指針はアリですね。
というか、現状は各都道府県遊協の自主規制でエリアによって可・不可に大きな差がある状態ですし、厳しいエリアのホールから見れば明らかに不公平な状態です。
どのみちいずれは統一されるのだろうと思っていましたが、そのいずれがとうとう来るようです。
ただ現状はあくまで自主規制なので、公的により厳しい規制を入れられて今よりも何もできなくなるなんて可能性もあります。
雑誌やライター、イベント屋などの特殊関係者は覚悟のきめ時になるかもしれませんね。
第2、ぱちんこにおけるアクセス制限
これもまぁ・・・いいと思いますけど
どことなく「お前らちゃんとやれよ?」的な丸投げなのが気になります。
家族申告による入店制限は、もちろん本人は申請しないでしょうから必要なんだろうとは思います。
ただホールにだけ諸々を押しつけてちゃんと言っときましたよ、仕事してますよで済む問題ではないですよね。
家族に申請を出されて自らを省みる人ばかりなら良いですけど、絶対そうじゃないでしょ。
中には脅したり暴力で家族に制限を解きに行かせようとする人もいるでしょうし、そういった問題に発展してしまっては本末転倒どころかまだ依存症だけの方がマシなレベルです。
情報の管理は当然ですが、申請した家族をどうフォローしていくのか
本人に改善する気があるのかどうかによっても変わってくると思います、そのあたりどう考えてるんでしょうね。
第3、ぱちんこにおける施設内の取組
ATM撤去って、やらんよりマシだろうけど意味ないよね?
敷地内にコンビニが併設された店舗、隣がコンビニ、2軒隣がコンビニ、3軒隣が・・・
仮にホール周辺のコンビニからもATMを撤去させたにしても、それならそれで最初から財布に多めにお金入れていくだけでしょう。
コンビニ側にも損失が出ます。
いったいどこまでやればいいのかな?
第4、ぱちんこにおける相談・治療につなげる取組
う~ん(・ω・`)
天下り先増やしまーすってことかな?
第5、ぱちんこにおける依存症対策の体制整備
ゴチャゴチャややこしく書いてあるけど、利権の匂いしかしません(´ω`;)
あとがき
そもそも、何を以て「依存症」とするのかが曖昧すぎます。
パチンコやパチスロを打たない方から見ればお前ら全員依存症だろと思うかもしれませんが、パチンコ・パチスロ好きと依存症は明確に違います。
依存症というのはその名の通り依存してしまう病気なので、離れることが出来ません。
例えばどうしてもやめられず借金してでも打ってしまう、行くつもりはなかったのにふらりとホールに寄ってしまった、そういったものは依存症かもしれません。
けど土日は毎週打ちに行くけど、平日は普通に仕事して帰るだけ。
こういった人は平日打たなくてもなんともないわけで、依存という病気ではありません。
市場規模だけで判断せず、本物の依存症がどれだけいるのかを算出してからでないと公費を無駄なところに費やすだけの利権の温床にしかならないと思います。
まぁ・・・カジノを作るという結果がありきの締め付けなのでしょう
「ギャンブル等依存症」って言ってるのに中身はパチンコばかりで、競馬・競艇などの公営競技や宝くじにはあまり言及されていません。
ATMの撤去等はするようですが、パチンコパチスロは出玉を規制するのに公営競技は掛け金上限の導入等はせず青天井です。
「こんなに依存症対策がんばってます!だからカジノ作ってもいいよね、あわよくばカジノ以外の利権も作るよ!」というアピールのために既存のギャンブルを締めつける。
しかし公営競技は自分たちの利益なのであまり締めたくない、故にパチンコ・パチスロを主軸に締めつつ、不公平感を薄めるために公営競技もほんの少し絡めるといったところでしょうか。
もちろん中には良い事もあって、施策がある事で助かる人もいるでしょう。
依存症対策そのものは必要な事だと思いますが、やってる恰好だけとか無駄なところに注力しているという事にならないように、やるならちゃんと意味のある対策をやってほしいですね。